度を越して元気なのは危険

看護師

道を踏み外さないように

躁状態にある患者は、疲れることを知りません。そして、本人も躁状態を「良い状態にある」と考えてしまいます。本人からすればなんでもできそうな気がしている絶好調な状態です。躁状態が発生するのは双極性障害を患っている人に多いです。この双極性障害を患っていると、躁状態ではないときは大体抑うつ状態にあります。抑うつ状態は意欲低下や自己否定が強く、非常につらい精神状態にあります。そこから抑うつから躁へ移行すると、元気な状態の歯止めが効かず、周囲の人もついていけずに疲弊してしまいます。自分の周囲に双極性障害の人がいる場合は、躁状態のときに無理についていこうとすると共倒れになる可能性があります。また、収入に見合わないような高額な買い物をしたり、実現が難しいような提案をして実際に奔走したりと、度を越した行動に出ることもあります。そういうときは道を踏み外したり、取り返しのつかないことになったりしないよう、見守りつつ制止してあげることが大切です。また、双極性障害を患っている本人は、調子のいいからといって無理をしないようにするのを心がける必要があります。今は疲れを感じなくても、いずれ訪れるであろう抑うつ状態のときに、その反動がやってきます。なかなか難しいですが、行動を起こす前に周囲に相談するのがよいでしょう。躁状態かどうか判断するのは、なかなか難しいことです。特に当事者ならば尚更です。そのため、他者に気付いてもらうこと、他者が気付いてあげることが大切です。躁状態に入っている場合、とにかく元気であることが最大の特徴です。ただ元気なだけならばいいのですが、周囲から見ると「異常なほど」元気、といったほうがいいかもしれません。チェックする点としては、電話魔になっていないか、高額な買い物や無計画な買い物をしていないか、睡眠時間が短すぎないかなどが代表として挙げられます。他にも、普段は大人しいのに急におしゃべりになったり、人に高圧的な態度を取り始めたりすると、躁状態になってしまっているかもしれません。本人の意思ではなく、病気がその人の身体や意欲を動かしてしまっているため、後先を考えていませんので、取り返しのつかないことにならないよう、他の人が適度に止めていかなければなりません。強い躁だと、危険運転で罪を犯してしまったり、けんかを引き起こしてしまったりと、人生を壊してしまいかねません。前向きな行動ではあるけれど度を越していないかどうか、というのが最大のチェックポイントです。その人の人柄を考えてどうもおかしいと感じたら、病気に支配されて苦しんでいるのかもしれません。

Copyright© 2018 うつ状態と躁状態を繰り返す病気とは【双極性障害の治療】 All Rights Reserved.